サルトリアスタイル

Tamaya Sartorial Style

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サルトリアスタイル

Tamayaでは特性の異なる3つの縫製グレードをご用意しており、価格やスタイル、着心地など様々な面からお選びいただけます。
中でも最もハイグレードな縫製の「サルトリアスタイル」は、職人による伝統的な手作業(ハンドメイド)と最新の縫製技術(マシンメイド)の融合による、シルエットの美しさと着心地の良さを追求したTamayaのハウススタイルです。

職人による伝統的な手作業

職人による伝統的な手作業

パターン(型紙)のこだわり

世界的モデリストである柴山登光氏による熟成を極めた傑作パターン(型紙)をベースに、一人ひとり異なる体型、動きにスムーズにフィットするように服が設計されます。コンピュータ上で行うだけでなく、裁断に精通した職人の手でも微妙に補正し、着て美しく、動いて楽なシルエットをつくり上げます。

国際衣服デザイナー&エグゼクティブ協会(IACDE)から最高評価の3つ星工場として認定されている高い技術力と品質を保つファクトリーを使用することで、上質な素材を存分に活かすことができます。

毛芯のこだわり

「毛芯」とは、前身頃の中に入る獣毛などを使った芯布のことであり、シルエットの柱となります。毛芯仕立て は表生地と芯地を離してつくるため、動きがスムーズで立体的なシルエットに欠かせません。見た目には分かりませんが上質な毛芯が使われた服は、長く着れば着るほどその良さがわかります。なかでも高級な仕立てには、肩の部分に馬の尻尾の毛を使った本バス芯を使います。適度なハリがあり型崩れしにくく、通気性にも優れています。スーツの骨格となる毛芯に手を抜いてしまうと、いくら高級な生地を使ってもどこか平面的で高級感のない仕上がりになってしまい、体に馴染みにくく着心地も窮屈に感じます。

特に日本人は一般的に胸が平板で、スーツを着たとき上半身がのっぺりと見えてしまう体型といわれます。これを補うのが胸周りの芯地。素材によってさまざまなグレードがありますが、Tamayaのサルトリアスタイルでは最高級のものを使用しています。写真の薄いグレーの部分が馬の尻尾の毛を使用した本バス毛芯。ハリコシと弾力性に優れているため、胸の立体感を演出するのに最適といわれています。この素材が胸部分の芯地にふんだんに用いられています。

上襟と前肩のこだわり

肩から首へ、身体のラインに沿いながらのぼっていく美しいシルエット

上襟の部分は芯地としてアイリッシュリネンを使用しています。英国サヴィル・ロウのビスポークテーラーやイタリアの超一流ブランドも用いる素材で、アイロンの熱を加えることで立体的に成形することができるため、首にぴったりと沿った上襟を作ることができるのです。

上襟が首にぴったり沿うとジャケットの重量が首と肩で分散される形になり、着心地が軽く感じます。また上襟とショルダーラインがなだらかに繋がり、山のような美しい線を描きます。これによって肩周りが非常にエレガントに見え、スーツ全体の印象も大きく変わってくるのです。イタリアのサルトたちの間でも、「上襟こそジャケット最大の要所」と断言する人が少なくありません。
ちなみに、良質の芯地を使ってもそれをアイロンで少しずつ曲げて立体的な襟を作るには想像以上の技術と手間を必要とします。Tamayaのサルトリアスタイルでは職人がアイロンワークにも一切の妥協をせず、長い時間をかけて上襟を成形し、手縫いで身頃に縫い付けています。

服は「首と肩で着る」とよく言われます。
「吸い付くような」首と肩へのフィット感が理想です。

肩とアームホールの設計にもこだわりが。日本人は欧米人に比べると肩が前に出ている「前肩体型」が多いと言われます。肩の部分を前に出すよう弓なりにカーブさせて日本人に合う肩の形をつくります。独自開発の湾曲した治具(馬台)と、「そら豆型」と呼ばれる横長の楕円形に設計されたアームホールによって前肩先に空間が生まれ、肩の前方に余裕ができるため腕を動かしたときも窮屈さを感じにくい、いわゆる「前肩の入った」着心地の良い服を実現します。

縫製の工程にはミシンで縫う作業以外に、アイロンとプレス機を駆使した「中間プレス」と呼ばれるアイロンワークの工程があります。胸出しアイロンは中間プレス工程のひとつで、生地の目を丁寧に整えながらアイロンワークを繰り返す非常に手間がかかる作業です。しかし、着心地がよく美しい胸のシルエットをつくるための重要な工程であり、疎かにできません。
ジャケットには胸のほかにも衿や肩、脇や袖など、服の着心地を左右する重要なポイントが多くあり、それぞれをつくる工程でアイロンの蒸気の熱と圧力をかけながら形を整えていきます。特に肩と袖にギャザーを入れる「イセ込み」は経験と技術がとても必要な工程です。ミシンワークとアイロンワークを組み合わせた繊細なギャザーづくりは、肩から背中にかけてのラインを自然に見せ、スムーズな動きをもたらします。

パーツのこだわり

AMFハンドステッチ

きちんとした作りのスーツは襟の中身にも「毛芯」を使っており、胸・襟部分をなるべく立体的に仕立てます。襟の部分はステッチで留めることで型崩れを防ぎ、襟の形を綺麗に保つ役割があります。また従来よりテーラードのスーツにはステッチが入っているものが多く、安価な既製服には手間もコストもかかるためステッチが入っていないのもあります。

ですので、このステッチが入っているスーツを着ていると「きちんとしたスーツを着ている人」「服装に気を使っている人」という印象を持たれやすくなります。ジャケットにはステッチを内側に入れたり、ステッチの糸の色を変えたりすることでデザインのアクセントにもなります。

手縫い(手付け)ボタン

今流通している服のほとんどは専用のミシンでボタンを縫い付けています。手縫いでボタンをつけるのはフルハンドメイドのスーツくらいかと。

サルトリアスタイルのジャケットはフロントボタンは手縫いですので、足がしっかりと立ち、安定することでボタンが留めやすく強度がも向上するのでボタンが取れにくくなります。

腰ポケット

丁寧なアイロンワークと立体的な縫製により、腰まわりに沿うようにカーブさせた腰ポケット。

パンツのこだわり 美脚足長シルエット〜Smart Pants〜

パンツのこだわり

楽なのに吸い付いてくるウエスト

Tamayaのサルトリアスタイルはパンツにもこだわりが。股上が浅くスッキリとした細身のシルエット。ヒップから後ろ腰にかけて高さを出し、丸みを帯びながら包むようなユトリ分量を設計。

パンツのこだわり
パンツのこだわり

美脚足長効果

  • 高度な型紙設計と卓越した縫製テクニックで後身頃内股を縫製加工。この2つの技術により布地がヒップを丸く包み込みヒップを上へ持ち上げます。この作用がヒップ下のだぶつきを無くし、内股をスッキリと見せ、足をより長く見せます。
  • ピスポケットと膝位置を高めに設定し、足長効果がさらにアップ。さらにベルトループにも手間暇かけ1本1本に芯を入れることで強度を高めています。
  • 脇ポケットの傾斜を少なくすることにより、腰のサイドシルエットを丸くスッキリと見せます。

高いフィット性

  • ウエストバンドは丁寧なアイロンワークでカーブ処理し、さらにオビ芯には高い品質と形態の安定性に。定評のあるユーロフレックスベルト芯のカーブ対応のソフトな素材を使用しました。今までに無い腰廻りのソフトなフィット感をいつまでも変わることなく体感できます。
  • さらにソフトなオビ芯に加えオリジナルのフィットソフトサポート芯を追加。ウエストバンド上部にボリュームが加わり、ソフトでありながらしっかりとしたフィット感を与えます。また、腰裏の捲れ返りを防止しウエストエッジをいつまでもスッキリと美しく保ちます。
  • 特殊内股処理により尻グリ付近の表生地の伸縮性を高めることに成功。(素材により伸縮率は大きく変わります。)ヒップ廻りのフィット感を高めました。

こだわりの特殊ディテール

フロントの天狗は機能性にこだわりドゥエ・ボットーニ(2つボタン)仕様に。大きな幅広天狗により下腹部を適度に押さえるソフトなコルセット効果が得られます。

バックループには「フラシループ」を採用。バックループ1本でありながら、ウエストバンドにVカットを入れることに成功。このVカットがウエストバンドにアジャスター機能を生み出し、「フラシループ」が後身頃を引き上げます。座るときなどの動きのなかでも心地よい着用感とシルエット保持をサポートします。

腰裏にはモダンでスマートな専用の腰裏を使用。スマートなシルエットをよりいっそう引き立てます。

フロントは6cmの持出付でベルトレスでも着用可能です。また、ベルトバックル止用のピンループが標準装備。前身頃のずり下がりを防止します。

折り目の消えない「シロセット加工」

サルトリアスタイルではパンツの折り目(クリース)の消えない「シロセット加工」を標準搭載。(通常¥2,000+tax)
※シロセット加工とは毛髪にパーマをかける原理を応用したウール製品の加工法で、ウール繊維に特殊な加工液を噴霧して蒸気プレスすることで、ウールの結合分子に働きかけ、折り目などの形状を半永久的にセットする「形状記憶加工」です。(素材によって加工出来ないものもございます)

シロセット加工

シロセット加工

一部画像提供:御幸毛織株式会社、ミユキソーイング株式会社長崎工場

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